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今注目の「両利きの経営」とは?成功事例とともにポイントを紹介

今注目の「両利きの経営」とは?成功事例とともにポイントを紹介

経営者であれば、誰もがより長く、より安定した経営を目指したいと考えるだろう。
しかし、一度大きな利益を上げることに成功できたとしても、それを持続させることは難しい。

多くの企業は、盛者必衰の理に飲み込まれ、人の寿命よりも早く燃え尽きてしまう。
しかし、中には、次々にイノベーションを起こし、その理に抗い続けている企業もある。
そのような企業が実践していると言われているのが、「両利きの経営」だ。

今回は、両利きの経営とはどのようなものかを解説した上で、成功事例から学ぶ両利きの経営を実践する際に抑えておきたいポイントを紹介する。

「両利きの経営」とは?

両利きの経営とは、企業が今まで蓄えてきた特定分野の知識を深めたり改良したりする「知の深化」と、新しいアイディアを生み出す上で役立つ未知の知識を見つけ出す「知の探索」を同時並行で行う経営を指す言葉だ。

チャールズ・A・オライリー氏が提唱した経営方法で、日本では入山章栄氏らによる訳書『両利きの経営』(東洋経済新聞社、2019年)をもって広く知られるようになった。

両利きの経営によって目指すゴールは、知の深化によって深めた既存の知識と知の探索によって得た新しい知識を組み合わせ、新しい事業や仕組み、商品やサービスなどを生み出すことにある。

イノベーションの波が目まぐるしく押し寄せてくる今、知の深化と知の探索を交互に行っていては、時代の波に乗り遅れてしまう。
そのため、知の深化と知の探索は、飽くまで同時並行で行うことが重要である。

また、知の探索によって得られる成果は不確かであるため、多くの企業はより成果を期待できる知の深化に注力しがちだが、それではイノベーションを起こすことができず、いわゆるコンピテンシー・トラップに陥ってしまう。両利きの経営を成功させたいのであれば、知の深化と知の探索の高い次元での両立を目指そう。

成功事例から学ぶ「両利きの経営」を実現するためにおさえておきたい3つのポイント


両利きの経営の実現は、経営資源が豊かな大企業でなければ難しそうだと感じる経営者は少なくないだろう。しかし、いくつかのポイントをおさえておけば、経営資源が少ない中小企業も両利きの経営を実現できる。

以下より、成功事例から学ぶ両利きの経営を実践する際に特におさえておきたいポイントを3つ紹介する。

戦略的意図を明確にする

両利きの経営に舵を切るためには、最初に戦略的意図を明確にする必要がある。
唐突に両利きの経営を実践すると言っても、ほとんどの社員は困惑してしまう。

また、優秀な社員から「絵空事だ」と強く反対されてしまう可能性もある。
そのような事態に陥って出鼻をくじかれないようにするためにも、社員全員が両利きの経営の必要性を理解した上でその実践に賛同できるよう、具体的でわかりやすく、達成されたかどうかを容易に測定できる戦略的意図を掲げる必要がある。

戦略的意図を明確にして両利きの経営を実現させた成功事例としては、アメリカの新聞社であるUSAトゥデイが挙げられる。
インターネットが普及し、新聞だけでは生き残れないと考えたUSAトゥデイは、「新聞ではなく、ネットワークになる」という明確な戦略的意図を掲げ、テレビ事業やオンライン事業に乗り出した。
その結果、新聞事業を深化させつつ、新たに立ち上げた事業を盛り上げることに成功している。

知の深化と知の探索とで共通のビジョンを持つ

知の深化と知の探索は対極にあるものとして捉えられがちだが、知の深化と知の探索は互いに良い影響を与え合う関係にあることが望ましい。
そのような関係を実現するためには、知の深化と知の探索とで共通のビジョンを持つことが重要だ。

大手通販サイトを運営するAmazon.comは、もともとは書籍専門の通販サイトだった。
しかし、「地球上で最も豊富な品揃え」「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」という知の深化にも知の探索にも共通する2つのビジョンを掲げて両利きの経営を実践し、オンライン・スーパーストア、オンライン・プラットフォーム、クラウドコンピューティングなど、さまざまな事業を立ち上げ、市場を席巻し続けている。

知の深化と知の探索を両立できる組織設計を行う

両利きの経営を実現するためには、知の深化と知の探索を両立できる組織設計が欠かせない。
組織設計の際に注意したいのは、知の深化を行う組織と知の探索を行う組織とは、互いに共通のビジョンを持ちながら、それぞれ独立性が担保されるべきものだと意識することである。

ハイアールは、もともとは小さな冷蔵庫工場だった。
しかし、今では世界最大の家電メーカーとして名を馳せている。
なぜ、ハイアールがこれほどまでに成長できたのか。
その秘訣は、数万人の社員を10~15人単位で形成される組織に分け、それぞれの組織に裁量権を与えるマイクロエンタープライズにある。

多くの企業はトップダウン型、中央集権型の組織を形成しているが、そのことによって生じる官僚主義はイノベーションを妨げる。
このことに気づいたハイアールは、分散型、地方分権型の組織設計を行うことで、知の深化と知の探索の両立を果たし、イノベーション旋風を巻き起こしているのだ。

まとめ

目まぐるしく変化する時代を生き抜く企業を目指したいのであれば、知の深化と知の探索を同時並行で行う両利きの経営を実践すると良い。
両利きの経営を成功させるためには、戦略的意図を明確にし、知の深化と知の探索とで共通のビジョンを定める必要がある。
また、知の深化と知の探索を両立できる組織設計を行うことも重要だ。

これらを実行するためには、知の深化と知の探索の微妙なバランスを支えるリーダーシップが欠かせない。
両利きの経営を実践する際には、知の深化と知の探索の摩擦を防ぎ、両者が伸び伸びと枝葉を伸ばせるよう、経営者としてのリーダーシップを存分に発揮しよう。

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