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経営者必見!選ばれるオンリーワン商品の特徴と考案手順

経営者必見!選ばれるオンリーワン商品の特徴と考案手順

価格競争の荒波から逃れたいのであれば、オンリーワン商品の開発に注力すると良い。
顧客から選ばれるオンリーワン商品を生み出すことができれば、価格競争から離脱し、安定した利益を
獲得し続けることができる。
今回は、オンリーワン商品の特徴について解説した上で、オンリーワン商品の考案手順について紹介する。

オンリーワン商品の特徴

オンリーワン商品の主な特徴としては、独自性と便益性を兼ね備えていることが挙げられる。
独自性とは、競合の商品には無い機能や品質、デザインなどを指す言葉だ。
一方、便益性は、顧客にとってどれほどのメリットがあるかを指す言葉であり、便利さやお得感などを
意味する。

どれほど独自性があっても、顧客が便益性を感じない商品であれば、売れることは無い。
また、便益性に優れていても、独自性が無ければ、魅力的な競合の商品に押し負けてしまう。
独自性と便益性の両方を兼ね備えた商品こそが、顧客から選ばれるオンリーワン商品たり得るのだ。

オンリーワン商品の考案手順

オンリーワン商品の考案手順は、以下のとおりだ。

1.PEST分析を行う

オンリーワン商品を考案するためには、自社を取り巻く市場環境を把握することが大切だ。
市場環境の調査・分析をする際には、まず、PEST分析によって法規制などの政治環境、消費者の購買力などの経済環境、人口や文化などの社会環境、技術動向などの技術環境といった4つの外部環境を明らかにすると良い。

これらのマクロ環境を明らかにすることができれば、大きな追い風が吹いている市場を見つけ出すことができる。

2.3C分析を行う

PEST分析が済んだら、3C分析によって自社ではコントロールできない外部要因と自社がコントロールできる内部要因を明らかにしよう。
外部要因とは、市場規模や顧客のニーズなどの市場環境と競合の特徴や新規参入・代替の脅威などの自社環境を指す。
一方、内部要因とは、自社の現状や資本力などの自社環境を指す。
3C分析を行い、重要成功要因を導き出す上でのヒントを得よう。

3.コア・コンピタンス分析を行う

外部要因と内部要因を明らかにしたら、コア・コンピタンス分析によって自社が持つ唯一無二の武器を洗い出そう。
コア・コンピタンス分析を行う際には、まず、既存の主力商品について分析し、そのコアとなる要素を探し出すと良い。

コアとなる要素としては、素材と技術力の2つが挙げられる。
それらの抽出が済んだら、顧客にとって価値があるものか、あらゆる商品に応用できるものか、競合に真似される恐れが無いかを分析し、自社が持つ真の強みを明らかにしよう。

4.STP分析を行う

コア・コンピタンス分析が済んだら、STP分析を行おう。
STP分析を行えば、市場の細分化、ターゲットの決定、市場における今現在の立ち位置と優位なポジションの発見をすることができる。
顧客の視点を持ち、できるだけ根拠に基づいた分析を行おう。

5.ペルソナの設定

オンリーワン商品を考案するためには、オンリーワンの顧客に届けることを意識すると良い。
STP分析によって明らかにしたターゲット設定を深く掘り下げ、性格や生活パターン、人間関係、職業、趣味などを明確にしたより具体的なターゲット像であるペルソナを設定しよう。

6.商品コンセプトの考案

ペルソナを設定したら、そのペルソナが欲しいと思う商品のコンセプトを考案しよう。
商品コンセプトを考案する際には、ペルソナにどのような便益を与えられるか、どのように便益を与えるのかを考える必要がある。
コンセプトシートを作成し、商品を使用することで得られるメリットや特徴、使用シーンなどを整理しよう。

7.商品コンセプトの評価

商品コンセプトを考案したら、その商品コンセプトが市場で通用するかどうかを評価しよう。
主な評価方法としては、社内調査とペルソナに近いターゲット層を対象とした調査といった2つの方法が挙げられる。
より客観的で効果的な評価を行いたいのであれば、後者の方法を実施すると良いだろう。

8.プロモーション設計

どれほど優れたオンリーワン商品を生み出すことができても、人々の目に触れられることがなければ、選んでもらうことはできない。
そのため、顧客に選ばれるオンリーワン商品にするためには、プロモーション設計を入念に行うことが重要だ。

オンリーワン商品を宣伝する上で注目を集めている手法としては、SNSや動画広告の活用が挙げられるが、
コントロールメディアの運用もおすすめだ。
第三者の立場で商品の魅力を伝えられるコントロールメディアを活用すれば、
商品がオンリーワンの価値を持つものであるということを十二分に伝えることができる。

まとめ

独自性と便益性を兼ね備えたオンリーワン商品を生み出すことができれば、独占市場の構築も夢ではない。
今回紹介した手順を踏み、多くの顧客に選ばれ続ける魅力的なオンリーワン商品を考案しよう。

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