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2021.09.25
WEBブランディングを成功させるには
WEBにおけるブランディングの課題として、「自社の強みやこだわりがWEBサイトでうまく表現できていない」と感じてはいないだろうか。
製品の写真はきれいに並べられているが、その製品のどこにどんなこだわりを持たせたのか、また会社はどのような理念でその事業に臨んでいるのかが表現できていないという実態も多いのが現実だ。
そんなときは、売り上げを伸ばすという目的から一旦離れ、ブランディングの本質について考え直してみることが重要だ。
この記事では、WEBブランディングにおける留意点と成功につながるポイントについて解説していく。
WEBブランディングとは
そもそもWEBブランディングとはどういうものなのか。
WEBブランディングとは、その名のとおりWEBを通してブランディングを行うことである。
自社サイトや各種メディア、SNSなどを利用してブランドの価値を発信し、イメージの浸透を図ることを言う。
インターネットが普及する以前のブランディングと言えば、テレビのCMや新聞広告といったアナログの手法が主流であったが、近年ではWEBの世界でのブランディング施策が必須となっている。
ブランディングというと高級な時計やバッグなどを思い浮かべがちであるが、「ブランド=高級」ということではない。
消費者に対し「バスケットシューズなら○○」「カップ焼きそばなら○○」などのように印象付けることがブランディングの最大の目的だ。
WEBブランディングの留意点
まず、自社の強み・こだわりを正確に把握することがブランディングの大前提となる。
自社の強み・こだわりがWEBサイト上で表現できていないことを課題としていても、その強みやこだわりが具体的にどのようなものか理解していないと表現のしようがない。
また、その強み・こだわりの抽出に漏れがあった場合、見込み顧客獲得の機会を損失することにもなりかねない。
そのような状況を避けるためには、マーケティング目線から強み・こだわりを把握することが大事である。
一方で、「競合他社のブランディング施策を自社でも取り入れる必要があるのではないか」のような相談も多い。
しかし、ブランディングにおいては自社の強みやこだわりを貫くことが最も重要であるため、必ずしも競合他社のブランディング施策に追随する必要はない。
ブランディングの本質的な答えは、相手ではなく自社の中にある点だ。
なぜ自社がその事業に取り組むのか、そしてその事業にはどんな意義があるのかを徹底して明確化すべきである。
ただし、ブランド戦略で強みやこだわりを伝えていくときに自社の目線だけで行っていくのは非常に危険だ。
あくまで、ユーザーの立場に立った消費者目線で打ち出していくことにより、消費者に自社の価値やこだわりが伝わり、より効果的なブランディングが行えることを覚えておいて欲しい。
成功するためのコツ
先に述べたとおり、WEBブランディングにおいては、自社の経営理念や経営方針、ビジョンなどを明確化することは必要不可欠だ。
また、WEBサイトであれば数多くの人に情報発信できるのは確かであるが、どんな素晴らしい強みやこだわりを訴えても、あなたの会社の見込み顧客に刺さらなければ意味を成さない。
そして、設定したターゲットに対して、自社ブランドの価値を訴求するコンテンツを見直すことも必要である。
ここでも大切なのは、ユーザー目線を意識したコンテンツにすることだ。
伝えたい情報をあまりにも多く掲載してしまうと、本当に伝えたいコンテンツが埋もれてしまい、煩雑なホームページになるおそれがあるので気を付ける必要がある。
あくまで顧客目線に立ってコンテンツの内容と質、量を整理することが大きなポイントと言えるだろう。
まとめ
自社サイトにこだわりや個性が見えてこないということは、裏返して考えれば「会社や製品のコンセプト」が明確化されていないことが大きな原因と言えるだろう。
WEBブランディングの大きな役割は、「認知」「信頼」「共感」である。
自社の経営理念、事業の目的、製品へのこだわりなど様々な要素を明確にしたうえで、消費者が興味を持つサイトに作り上げていくことが成功への近道である。