COLUMN経営コラム

マーケティング

2020.10.06

マーケティング戦略の種類と概要

マーケティング戦略の種類と概要

商品を売るにあたり、商品価値と並んで大切なのが「マーケティング戦略」だ。
どんなに価値のある商品でも、必要としている人のもとに情報が届かなければ意味がない。そのためにも、「誰に、何を、どのような方法で商品を認知してもらうか」を明確にする必要がある。

本記事では時代と共に変化するマーケティング戦略の種類と概要について紹介する。

顧客データ分析

マーケティング戦略を考える上で、まず大切なのが「顧客データ分析」だ。
顧客データ分析とは、自社の商品やサービスを購入・利用した人が、どのような層であるかを分析し、今後の顧客満足度や購買率の向上を測ることを目的とするものである。

あなたは、コンビニエンスストアで買い物をする際、必ず年齢層をチェックされているのにお気づきだろうか。
企業は、普段私たちが意識していないところでも、顧客データを集めているのである。企業は収集した顧客データをもとに、購買金額を算出し、需要と供給のバランスをとっている。

顧客を分析するRFM分析とは?


顧客が「いつ、どれくらいの頻度で、いくらお金を使ったか」を分析する方法として、「RFM分析」というものがある。
RFM分析とは、Recency(リーセンシー)、Frequency(フリークエンシー)、Monetary(マネタリー)の3つの指標を基準とし、顧客を段階的に分けてグループ化することにより、それぞれのグループの性質を知り、マーケティング戦略を展開していく方法だ。
RMF分析の内訳は以下の通りである。

Recency(リーセンシー)

Recencyとは、何年も前に購入した顧客より、直近で購入した顧客の方がより良い顧客としてグループ化する方法となる。

Frequency(フリークエンシー)

Frequencyとは、購入頻度を判断材料とすることで、頻度が高いほど良い顧客と考える方法だ。

Monetary(マネタリー)

Monetaryとは、購入金額が多ければ多いほど良い顧客とする考え方となる。

これら3つの指標に基づいて、顧客データを分析し、マーケティングを展開していくことで商品の適切な受給関係を成り立たせるのである。

リアルマーケティングとデジタルマーケティング


リアルマーケティングとは、基本的に顧客と対面してのマーケティングだ。
具体的には「街頭サンプリング」や「集客イベント」などが挙げられる。
どちらも、自社の商品を認知してもらうための、直接的なアプローチであり、実際に商品を手に取ることができるため、その使い心地や効果などを実感しやすいというメリットがある。

一方、デジタルマーケティングは、インターネットを活用し、より多くの人に認知してもらうことができる手法となる。自社サイトやオウンドメディアを通して、幅広く顧客へアプローチすることができるのが最大のメリットである。
しかし、「インターネット上に商品を出しておけば、勝手に見てもらえる」、または「勝手に売れる」と思っている経営者が数多くいるのも現実なのだ。

インターネット上で自社商品を認知してもらうことは、今や街頭で「手売り」するよりも困難となりつつある。
その理由は2つだ。

まず、1つ目が「競合他社の多さ」だ。
店舗を構えるよりも、初期投資を抑えて始めることが出来るECサイトは、今や星の数ほどあるといえるだろう。
そんな中で、自社のサイトを検索してもらうことは容易ではない。

そして2つ目の理由、「SEO対策」だ。
「SEO対策」とは、自社サイトの検索順位を上げるために行う施策である。
検索されたいキーワードや商品名などを盛り込んだ記事を掲載し、自社サイトの検索順位を可能な限り上げていくことを目的とする。自社サイトを上位表示していくためには、一定の時間と費用を要するので長期的な計画が必要となる。

そこで近年、国内の経営者に注目されているのが、「コントロールメディア」である。
あなたがインターネット上で商品を購入する際、1番着目するのは「商品レビュー」や「口コミ」ではないだろうか。一般的に消費者はインターネット上で自社製品を自社サイトで絶賛している会社は信用できないと認識するケースも多い。

そこで重要になるのが、第三者目線で商品の使い心地を伝えてくれるコントロールメディアだ。
ステルスマーケティングのような宣伝だけに重きを置いたものとは違い、嘘偽りなく商品の良し悪しを伝えてくれるので、商品を購入する際に非常に重宝する。

フィジタルとは?


「フィジカル」と「デジタル」を合わせてできた言葉であり、店舗や人的リソースなどの物理的な資産と、先端的なデジタルテクノロジーを融合させたものである。
デジタルでの商品購入が加速する昨今、それだけでは差別化が図れず、企業としての宣伝効果が弱くなってしまう。
それを踏まえ、対面でのマーケティングとインターネット上でのマーケティングを組み合わせ、顧客を獲得することが今後必要となってくる。

まとめ

商品を売るにあたり、マーケティング戦略は時代と共に変化していくことを常に頭に置いておくことが重要だ。時代と共に変化するマーケティング戦略に適応するためには、柔軟な思考と行動が必要不可欠と言える。
情報があふれている現代において、コントロールメディアの運用が事業の成長の鍵を握るといっても過言ではないだろう。

PAGE TOP