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経営者が実行すべきブランディングの方法をご紹介

経営者が実行すべきブランディングの方法をご紹介

有効なブランディングを行えば、競合との差別化によって優位なポジショニングを確立したり、多くのロイヤルカスタマーを獲得したりすることができる。また、価格競争から脱して独占市場を築き上げ、大きな利益を得ることも夢ではない。

しかし、ブランディングを成功させるためには、綿密な環境調査と効果的なブランディング方法の選定を行う必要がある。
本記事では、ブランディングの基本ステップと今注目を集めているブランディング方法を紹介する。

ブランディングの基本ステップ

ブランディングを成功させている多くの企業が採用しているブランディングの基本ステップは、以下のとおりだ。

1.ターゲットユーザーとポジショニングの設定

ブランディングを実施する上で第一にすべきことは、自社の状況を把握した上で、「ターゲットユーザー」とターゲットユーザーの心の中に築き上げたい自社のポジティブなイメージである「ポジショニング」を設定することだ。

ターゲットとポジショニングの設定を行うためには、PEST分析、3C分析、SWOT分析といったフレームワークを活用すると良い。

PEST分析を行えば、自社を取り巻く政治・経済・社会・技術といったマクロの外部環境を把握できる。次に、3C分析を行えば、外部環境である顧客と競合、そして、自社の内部環境を把握できる。最後に、PEST分析と3C分析の結果を踏まえてSWOT分析を行えば、設定すべきターゲットユーザーとポジショニングが浮かび上がってくるだろう。

2.ブランドアイデンティティの設定

ターゲットユーザーとポジショニングを設定したら、ターゲットユーザーに抱いてほしいブランドイメージ、いわゆる「ブランドアイデンティティ」を設定しよう。

ブランドアイデンティティの設定に役立つフレームワークとしては、ブランドアイデンティティプリズムが挙げられる。ブランドアイデンティティプリズムを活用すれば、次の6つのブランドアイデンティティを明確にできる。

3.ブランディング方法の選定

ブランドアイデンティティを設定したら、いよいよ具体的なブランディング方法の選定だ。ブランディング方法を選定する際には、自社、もしくは自社の製品やサービスの魅力をターゲットユーザーに余すところなく伝えられる方法であるかどうかをよく吟味するように心がけたい。

たとえば、ターゲットユーザーがほとんど利用していない媒体を利用してブランディングを行っても、うまくいくことはないだろう。また、ターゲットユーザーが利用している媒体を選んだとしても、アピールしたい魅力を十二分に伝え得る機能を有している媒体でなければ、ブランディングを成功させることは難しい。

ブランディング方法を選ぶ際には、多くのターゲットユーザーにアプローチできるか、アピールしたい魅力を最大限発信できるかをじっくりと検証しよう。

今注目を集めているブランディング方法


今注目を集めているブランディング方法としては、以下の3つが挙げられる。

SNSアカウントの運用

スマートフォンの普及に伴って利用率が上昇し続けているSNSは、ブランディングの恰好の場となり得る。SNSアカウントを運用すれば、多くのユーザーに直接アプローチすることができるのみならず、気軽に双方向のコミュニケーションを取ることができる。ユーザーとのコミュニケーションを丁寧に行えば、より良いブランドイメージを構築できるだろう。

動画の活用

省スペースでより多くの情報を発信することができる動画を活用することも、今高い注目を集めているブランディング方法だ。人には動くものを目で追ってしまう習性があるため、動画を発信すれば、多くの人の関心を集めることができる。短時間でターゲットユーザーの共感を誘い得る動画を制作して発信すれば、更に多くのファンを獲得できるだろう。

コントロールメディアの運用

コントロールメディアの運用も、有効なブランディング方法の1つとして数えられる。多くの人は第三者の言葉に大きな信頼を寄せるため、第三者の立場から自社、もしくは自社の製品やサービスの魅力を発信できるコントロールメディアを運用すれば、絶大なブランディング効果を期待できる。企業対ターゲットユーザーのブランディングに限界を感じている人は、ぜひ、コントロールメディアによるブランディングを試してみてほしい。

まとめ

ブランディングを実施する際には、ターゲットユーザーとポジショニングの設定・ブランドアイデンティティの設定・ブランディング方法の選定といった3つのステップを踏むことが大切だ。

なお、ブランディング方法の選定に悩んだ場合には、今回紹介したSNSアカウントの運用・動画の活用・コントロールメディアの運用といった今注目を集めているブランディング方法を検討すると良い。

中でも、多くの人の信頼を集めることができるコントロールメディアのブランディング効果は期待以上のものとなるだろう。

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